カオハガン島からみなさまへ

カオハガン島からみなさまへ

みなさまご存知の通り、コロナウイルスの感染が拡大している影響で3月16日からカオハガン島へのお客様の受け入れを一時的に制限しております。
日本や世界でも、日々感染が拡大しているというニュースを見て、私たちも心を傷めております。
カオハガン・ハウスも一時的にクローズとさせていただき、これまで働いてもらっていた島民スタッフたちは、ほぼ全員仕事をお休みしてもらうことになりました。カオハガン島のビーチでシーフードやお土産を販売している島民たちの収入も途絶えてしまいました。
今、島民たちは、カオハガン島近郊で魚を捕ったり、貝やなまこを拾ったりして、日々の食生活を賄っています。収入がなくても、いつもポジティブで笑顔が絶えない彼らの素朴な生活が続いています。

カオハガン島を守るために、皆様のお力を貸してください。
カオハガン・ハウスのビジネスは、利益追求が目的ではなく、島民の暮らしを支え、そして、訪れてくださる方々を通じて、世界をより良くしていくことを目的にしております。
しかし、このコロナウイルスの感染拡大による影響で、それを続けることが難しい状況になってきました。
カオハガン島のオーナー崎山克彦が島に移住してから、カオハガン・ハウスをオープンさせ、約30年間、カオハガン島民への医療の支援を続けてきました。
初めは崎山のポケットマネーから、カオハガン・ハウスでの収入が安定してきてからは、カオハガン・ハウスの収入から、公立病院での治療費と薬代の90%を支援しています。その支援により、一命を取りとめた島民が今も島で元気に生活しています。
また、収入の無くなった島民たちは、現在、昔のように海に出て、魚を捕って暮らしていますが、その魚の住みかとなっているのは2008年から開始した珊瑚礁保護区です。
この保護区が無ければ、今すべての島民を支えるだけの魚は捕れないと言っても過言ではないほどの存在です。それだけ、珊瑚礁保護区にはたくさんの魚が安心して住み、そこから溢れ出すほどになっているのです。
その保護区の監視やブイの修理などにもお金がかかります。
さらに、20年以上行っている島の子どもたちへの奨学金制度。また、カオハガン村や学校に対しても必要な支援を行ってきました。
島全体の収入が途絶えてしまった今、島民たちはお米などといった食料、飲み水など、生活に必要なものが手に入れにくくなっています。
昔から続く、自然と共にある、人々が助け合う暮らしを今一度思い出す良い機会ではありますが、周囲の島々の変化に伴い、カオハガン島の暮らしも、ある程度のお金がないと成り立たなくなっていることも事実です。
私たちは、島民と一緒に知恵を出し合いながら、どのようにコミュニティ全体が協力してこの危機を乗り越えられるか考えたいと思っています。そして、より強固なコミュニティ、そして、自然に感謝し、大切にしていけるような在り方ができるようになるような、そんな機会にできればと考えています。

さらに、これまでカオハガン・ハウスを支えてきてくれた従業員には、仕事がないため、お給料を支払うことができない状態にあります。
この期間の彼らへのサポート、そして、カオハガン・ハウスの営業を再開できた暁には、彼らがまた笑顔で働けるように、カオハガン・ハウスを良い状態に保っておくことも、私たちの責務です。

このような状況になってから、カオハガン島の島民のことをいつも気にかけてくださっているみなさまから、「なにかカオハガン島のためにできませんか?」とお声をかけていただきました。世界中が大きな打撃を受け、日本の方々の中にも大変な想いをされている方がたくさんいるはずです。そんな中、そういったご心配の声をかけていただけるだけでも感謝が溢れます。そのようなお気持ちを持ってくださっている方々と、助けを必要としている島民をつなぎたい、その一心で、上記の島民へのサポートを継続、必要に応じて食糧支援などを追加するためのファンドを創設することを決定いたしました。

もちろん、全世界的に大きな影響を受けている状況で、みんなが助けを必要としている状況の中で、私たちからこのようなお願いをすることに、大きなためらいがありました。
ですが、カオハガン島の豊かな自然が、そして、素朴な島民たちの笑顔が、世界のたくさんの方々に、癒しを与え、たくさんの方々の人生をより豊かにしてきました。
これからも、カオハガン島がよりたくさんの方にとっての癒しの場であり続けられるように、そして、持続可能な世界の在り方を問い続ける場であれるように、この危機を乗り越えて、島を維持していかなくてはなりません。
共感してくださる方は是非、ご参加いただき、皆さまに温かい気持ちになっていただければと願っております。
ささやかではありますが、ご協力いただいた方には、島民からのお礼状をお送りさせていただく予定でおります。

*連絡先*
賛同いただける方は、caohagan.2050@gmail.comまでご連絡くださいませ。

*ご協力いただく方法*
①寄付か、②宿泊費の前払いのどちらかをお選びいただけます。
①寄付の場合
金額は、皆様のお気持ちで決めていただければ幸いです。
(約15,000円で全世帯に20リットルの飲み水を配ることができます。また、約50,000円でカオハガン島の全家庭(130世帯約700人)の1日分のお米が賄えます。)
上記メールアドレスにご連絡いただきましたら、指定の振込先情報をお伝えいたします。

②宿泊費の前払いの場合
ロッジの1泊分の宿泊費(5000円)を1口とさせていただきます。(食費・送迎費等は含まれません。)
上記メールアドレスにご連絡いただく際、今回ご協力いただける口数(実際にご宿泊される際には、例1. 3泊×1名=3口、例2. 2泊×2名=4口のようにお使いいただけます。)をお知らせくださいませ。
ご連絡いただけましたら、メールにて指定の振込先情報をお伝えいたします。
尚、前払いいただきました宿泊費をお使いいただける期間は、カオハガン・ハウスの再開後1年以内とさせていただきます。
その期間を過ぎてしまった場合、ご返金はできませんので、ご了承くださいませ。
宿泊日数が足りなかった場合も同様です。
実際のご宿泊時にコテージ・マスタールームをご希望の場合は、ご予約時に空きがございましたら追加料金無しでご案内させていただきます。

*期間*
本日から4月15日までを予定しております。ただし、状況によっては、延長する可能性もございます。

最後までお読みくださりありがとうございました。
皆様からいただきましたお気持ちは、責任をもって、島民に届けさせていただきます。
協力したいというお気持ちがあっても、物理的に今回ご協力いただくのが難しい方もいらっしゃると思います。
そういった方も、メッセージをいただけましたら、島民に届けさせていただきますので、是非ご連絡くださいませ。
また、島のこんな様子が知りたい!など、ご要望がございましたら、コメント欄にご記入くださいませ。こちらからも皆様に島の様子をお伝えできればと思います。
私たちも、島民たちも、日本の皆様、世界のことも心配しております。
どうか感染がこれ以上大きく広がらず、平穏な日々が戻ってきますように。
毎日カオハガン島の美しい自然と共に祈っております。

杉浦佑子、サラザーエラミル嘉恵

私を引き継いで、カオハガンの運営をお願いしているお二人が、カオハガンの将来を、しっかりと考えてくれています。ご協力をよろしくお願いいたします。     崎山 克彦