新しい「ホーム・ページ」をスタートするにあたっての ご挨拶

新しい「ホーム・ページ」をスタートするにあたっての ご挨拶

皆様、こんにちは。 今日、2016年4月21日の大安吉日から、カオハガンで展開している活動に関する「ホーム・ページ」を一新し、新しいスタートを切ります。

私が、初めてカオハガン島に上陸したのが、1987年の11月でした。それから数えて、もう28年と半年が経過しています。島に暮らし始めた1991年からも25年が経ちました。

はじめは何も考えていなかった私も、皆様に、教えられ、助けていただきながら、島のためにいろいろなことをしてまいりました。 小学校二年までの教育しか行われていなかった島に、六年生の小学校を創設し、また、病気になった島民たちが適切な治療を受けられるようにしてまいりました。
また当時、島では、魚や貝を採って、それと必要なものと交換するという自給自足、交換の経済で、現金がまったく使われていなかったのです。しかし、だんだんと情報が入り始め、モノに対する欲望も少しずつ膨らみ始めてきたので、適切な現金収入の道を考えました。それが、小さな宿泊の施設「カオハガン・ハウス」と、「カオハガン・キルト創り」だったのです。 そんなことをしながら、島民たちの暮らしは少しずつですが、良くなってきていると思います。

今、島民たちが、まだまだ現金の収入は多くはないのに、とても幸せを感じて暮らしているのは、次のような暮らしが保たれているからだと思っています。
カオハガンは大きな自然に包まれています。島民たちは、そこから魚や貝、太陽の光、爽やかな風、清らかな雨などの恵みをいただき、それに感謝をし、そして、それをみんなで分け合って暮らしているのです。 考えてみると、これは人間がまだ狩猟生活を送っていたころの、原点としての暮らしなのです。自然を大切にし、その地域で得られるものをベースに、皆が協力して暮らしていく。

今、世界は、長年、経済の成長だけを追い求めてきた結果、根本的な価値観の変換を求められているのだと思います。
そんなときに、このカオハガンというコミュニティは、自然を大切にし、その自然からの恵みに基づいた暮らしをしている。そしてだんだんと世界の各地につくられるそのような共同体が、インターネットを使ってつながっていく。そんなときのモデルとなるような共同体を、カオハガンに創っていきたいと考えているのです。

講釈が長くなってしまいましたが、そんな夢を考えながら、皆様と楽しく、島民たちと一緒になって、カオハガンを育てていきたいというのが、この新しいホーム・ページの目的です。
皆様が創り上げるホーム・ページとして、たくさんの方たちに参加していただきたいのです。
私の年齢を考えると、そろそろ、実務からは身を引かなければと真剣に考えております。皆様で、すばらしい、カオハガンというコミュニティを創造してください。 よろしくお願いを申しあげます。

2016年4月21日
崎山 克彦

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