カオハガン島の現状のご報告2

皆様、こんにちは。カオハガンハウスの佑子です。
マクタン島で唯一電波がつながる空港にきています。

皆様、たくさんの励ましのお言葉、ご支援をほんとうにありがとうございます。
台風による直接の人的被害はなかったものの、そのあとの食料と飲料水確保が難航し、その対応にこの1週間追われていました。
セブ島もマクタン島も同じような状況で、断水と停電による、飲料水の供給がほぼ止まってしまっています。
20リットルの水を得るために、何時間も炎天下の中を並ばなければいけないそうです。ガソリンも手に入りにくくなっていて、7時間車であちこち回って20リットルだけ手に入れられたという方もいらっしゃいました。

そんな状況なので、離島に住む私たちも飲料水、お米、ガソリンの確保は容易ではありませんでした。
また、マクタン島も含め、電波がほぼないので、セブやマクタン島と連絡が取りあえないことも状況を難しくしていました。
被災2日後の19日に、島内でわずかしか残らなかった無傷の船を借りて、マクタン島の語学学校の日本人経営者の方に直接会いに行きました。
コロナ禍から飲料水のサポートをしてくださっていた方です。

カオハガン島のことを心配して、物資の調達を考えてくださっていたようで、
すぐに飲料水とお米をいただくことができました。
その語学学校も大きなダメージを受けているのに…その後も毎日飲料水をもらいに来ていいと言っていただき、お米の調達も助けていただけることになりました。
また、至急必要だったチェーンソーも貸していただきました。
さらに、まとまったお金も貸していただくことができて、そのお金で翌日下痢や嘔吐など、今後島民が直面するであろう健康被害に備えた薬も大量に用意することができました。
また、村にもお金を貸すことができ、村長は前市長やお米のサプライヤーをあたり、ひとまず2週間分のお米を各家庭に供給することができました。

さらに、カオハガンハウスの奨学金で医学部に通っているアルシェルがレイテ島から昨日島に帰ってきてくれました。
現在、レイテ島からサポートしてくださっている佐藤千咲さんと連携し、ラプラプ市では品切れになっていた薬を仕事先やレイテの薬局で調達してきてくれました。
日本の皆様からいただいた義援金も、まだ少しずつですが、佐藤さん、アルシェル経由で受け取ることができました。

さらには、島の若者がオランゴ島中を回って、ガソリンを仕入れてくれました。
通常の2倍の金額ですが、今はガソリンがなければ食料や飲料水の調達もできないので、仕方ありません。

家ごとなくなってしまった家庭には、以前お客様からいただいていた古着と、急遽マクタン島の古着屋さんで大量に仕入れた古着と新品の下着を支給しました。

この1週間、この被害状況を悲しんだり、この先のことを不安に感じる時間もありませんでした。でも、セブ市は電気が通じるようになりましたし、状況は絶対に良い方向に向かっているはずなので、もうしばらく踏ん張ります!

皆様のお気持ちが大きな励みになっています。
カオハガンハウスでは、村長と密に連携をとり、人々のニーズに合わせた支援を島民全員に行き渡るように行っています。
世界中がまだコロナ禍で、心苦しいのですが、義援金も募集しております。


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日本国内義援金お振り込み口座
三井住友銀行

長田支店
普通口座3766099

サラザーエラミルヨシエ
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フィリピン国内義援金お振込口座
Chisaki Sato
Bank of the Philippines Island (BPI)
Tacloban – Main Branch
Checking Account: 1120003344
Bank Swift Code: BOPIPHMM
Address: Justice Romualdez street, Tacloban city, Leyte
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(送金をスムーズに行うため、個人の口座を使用します。ご了承くださいませ)

まずは人々の食料と、医療、衛生の確保に取り組んでいます。
皆様のお力を貸してください。
お願いいたします。