世界一生物の種類が多い海域、珊瑚礁


「良い音楽に心を奪われ、または美しい絵画に感動することが必要なように、珊瑚礁の海に入ってみなければ、その人の人生はその分 だけ貧しくなる」と、ある作家が語っています。

 

珊瑚礁とは、「造礁珊瑚」という動物が主役になって、貝類や有孔虫などと一緒に、海の中に、長い時間をかけて石灰質の硬い岩の広がりをつくった場所です。
「造礁珊瑚」は、ポリプと呼ばれる動物で、体内に、たくさんの植物バクテリアが共生しています。大きさは数ミリ。石灰質の小さな蛸壺のような核を作ります。それが増え、くっつきあって、木の枝、テーブル、大きな塊のような、いろいろなかたちの複雑な立体的な構造物をつくり、たくさんの隙間をつくります。そして、そこにたくさんの種類の生きものたちが住んでいます。
珊瑚礁は、世界の海洋面積の、たった0・3%しかありませんが、世界の海水魚の25%がその珊瑚礁に依存して生きているのです。
珊瑚礁は、陸上生物の種類の多い熱帯雨林と並んで、海洋生物では、世界でいちばん「多様化の高い生態系」なのです。中でも、フィリピン、インドネシア、ソロモン群島を結んだ三角形の中にある熱帯の珊瑚礁は、いちばん「生物の多様化の高い」地域だそうです。また、フィリピンは世界でも最も珊瑚の種類の多い地域で、その種類は750種以上といわれています。
私たちの暮らしている地球全体の生態系は、非常に多くの種類の生物たちが、相互に複雑な関係を結んで出来上がっています。私たちが安心して生活できるのも、住んでいる生態系が安定しているからなのです。その現状を保つことがとても大切で、「生物の多様化」を大切にしないと、私たちは生きていけません。

自然のままの水族館「珊瑚礁保護区」を覗いてみましょう

a-3カオハガン島は、まさにその豊穣の海の真っ只中に在ります。
私たちは、その生態系を保護するために、カオハガン島の南側、36万平米、カオハガン島の約7倍の広い海域を囲って、「カオハガン島熱帯珊瑚礁保護区」を創設しました。
ラプラプ市の海洋保護局、サンカルロス大学の海洋生物学部との三者で、NGOを創設し、2008年より、海域の観察、保護を始めています。
海域の約三分の一の浅い海は、島民たちが毎日歩き回り、魚や貝を採っていたところです。悪気はありませんが、珊瑚を壊していた海域なのです。そんなことで、この保護区の開設には、漁場を失うと思った島民たちはあまり賛成ではなかったのです。しかし今では、すっかりと珊瑚が回復し、保護区の中で育った魚たちが保護区の外にあふれ出るようになり、漁獲が増えて、島民たちも喜んでいます。良かったと思っています。

今、保護区の中は、たくさんの珊瑚が成長し、魚や貝がその周りに群れています。ほんとうに、自然の中の水族館、竜宮城のようですよ。
ぜひ、覗いていただき、生物の多様化の大切さを感じていただき、そして、癒されていただきたいと思います。

カオハガンでオフィースにお申し込みをいただければ、島民の係りのものが、保護区の海域にご案内いたします。
シュノーケルをつけて、覗いていただいています。
まったく泳げない方のためには、「グラス・ボトム・ボート」が用意されています。それに乗って、船底に張ったガラス越しに、海の中を覗いてください。
船で保護区海域内にお連れし、約1時間、保護区内を泳ぎまわっていただいて、料金は、お一人様900ペソ(3名様以上の場合)です。シュノーケル、救命ジャケット、タオルは、無料でお貸ししています。
また、シュノーケルが初めての方のためには、係りのものがお教えします。
保護区内でのダイビングは、お断りしております。

「カオハガン島熱帯珊瑚礁保護区」では、餌付けや、養殖は一切しておりません。自然のままです。

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